直月くんは、キケンな恋に沼りたい
亜里沙side
☆亜里沙side☆
終わってしまった。
私の初恋が。
直月のことが大好きすぎたからだろうな。
失恋の痛みに耐えられない。
涙で心の傷を癒したいのに、泣けば泣くほど悔しさがこみあげてくる。
私はバカだ。
この3か月、学校がある日は毎日告白をしていたけれど。
最初にフラれた時点で、気づくべきだったんだ。
直月が選ぶ運命の相手は、私と真逆タイプ。
ほわわんキュートなお姫様だってことを。
久しぶりに校門をくぐる。
朝日がまぶしい。
目がまだ光になれないのは、1週間も閉じこもっていたせい。
カーテンをしめきった、真っ暗な自分の部屋に。