【BL】SAY YOU LOVE ME
「―――ん?」
カップを口にしたまま涼さんが僕を見た。
思わずまた見つめてしまっていたのだ。
「あっスミマセン
甘いの、好きなんだなって…思って」
端正に整った涼さんの何気ない顔は、意図せず僕を赤面させる。
慌ててこちらもカップを手にした。
変に思ったかな?
チラッと涼さんを盗み見た瞬間、僕は驚愕した。
涼さんは急に表情を失していた。
ただ黙ってカップを静かにテーブルに置いた。
―――――え?
「あの…………涼…さん?」
マズいことを言ってしまったか――
と一瞬血の気が引く。
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