【BL】SAY YOU LOVE ME



「どこの子でもない。
フツーの子だから!
一般人!
だからお客さんがいるって言ったろ!?」


涼さんはパシッと手の甲でマネージャーさんの頭をはたいた。


「ふんっ、だって今は女を連れ込まれちゃ困るからね!
チェックしなきゃ!」


マネージャーさんはそのまま部屋に入り込み、キッチンへ消えた。



「遠山!
お前失礼だろっ!まずミナトくんに謝れよ!
つーかもう帰れ!」



対面式のカウンターに身を乗り出し涼さんが叫んでいる。



僕はあわわっ、
と急いで身支度し、今度こそおいとましようとした。






ところが。

「待って!」



キッチンから鋭い声が飛んできた。



.
< 115 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop