【BL】SAY YOU LOVE ME
するとフッとマネージャーさんは口元を緩めた。
「何よ…
出し惜しみすることないじゃない?」
そう言うと笑った形のままの唇を、持っていたカップにつけた。
「―――そうじゃねえよ…」
涼さんが長い髪をぐしゃぐしゃと掻きあげた。
「だってそうじゃない。
私には知る義務があるのに。
ビジネスなんだから、これは」
マネージャーさんが今度は僕に向き直った。
「ミナトくん…
私はoneのマネージャーで涼個人にもついてる遠山と申します」
急に丁寧な自己紹介をされて、僕も急いで頭を下げる。
「本城ミナトです!
その……僕はoneの大ファンで、今日は涼さんのご好意でお招き頂いただけなんです!」
「お礼と、お詫びも兼ねてだよ」
僕の言葉に涼さんが付け足した。
.