【BL】SAY YOU LOVE ME
「ふぅん?
――個人的に涼とは知り合いだった――
……いい売出し文句だと思うわ」
「遠山!」
「何ぁによ?こんな可愛い子見つけて、ご好意で連れて来た?
最初からそのつもりだったくせに」
え?
最初から
そのつもりって何のつもりで?
マネージャーさんの言葉が飲み込めず、視線をさ迷わせて涼さんを見た。
「………。」
涼さんは眉をひそめて目を閉じ顔を背けていた。
その涼さんに勝ち誇ったように微笑みかけると、
今度はまたくるり、と僕の方を向き
マネージャーさんは口を開いた。
「本城ミナトくん、あなた芸能界に興味はあるかしら?」
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