【BL】SAY YOU LOVE ME
居る筈のない涼さんに
すぐには涼さんと認識出来ないくらいに驚愕した。
何で!?
何でここに!?
まだ会見は途中なのに!
突然現れた存在に
一般の客達も気づき始め
ロビーに残っているマスコミ関係者達が
まさか、と驚きながら近づいて来るのが見える。
「ま、まずいですよ!
こんな所!
早く戻って下さい!」
思わずスーツ姿の胸を押し返してしまう。
僕の視線で周囲を確認した涼さんは、腕を離すどころか逆に強く引き、回転扉をくぐり抜けた。
そしてそのままロータリーに停車していたタクシーに乗り込んだのだ。
「涼さん!?
会見はどうするん……
「ミナトくん早く乗って!」
遮られ
すぐ後ろまで迫ったマスコミに、仕方なく僕もタクシーに乗った。
「急いで出して
赤坂方面」
涼さんの言葉にタクシーは急発進した。
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