【BL】SAY YOU LOVE ME
ミナトくんは顔を強張らせてテーブルを一点に見つめながら、オレの方を向いてくれない。
こんな所まで突き合わせて
さすがに怒っているんだろうか?
黙ったまま
オレはコーヒーを無意識に喉に注ぎ、瞬間ピリッと痛みが走った。
「つっ……」
慌ててケホケホとむせた。
「涼さん!?」
ミナトくんがオレの背中をさする。
「ゴメ……
大丈夫。
忘れて熱いの飲んじゃった」
情けなく涙目のオレに
ミナトくんは立ち上がって給湯室から水を持ってきてくれた。
本当に
優しくていい子だと思う。
「ありがとう」
お礼を言って受け取ると、心配そうな顔とやっと目が合う。
大きな瞳はまだ揺れていた。
.