【BL】SAY YOU LOVE ME
しばらくそうして抱いていると
いつの間にかオレはお気に入りのオモチャを仕舞いたくない子供のように、回した腕に力を入れていたらしい。
「涼さ……
苦しい」
真っ赤な目をしたミナトくんがそう言って顔を上げた。
慌ててオレはパッと手を離す。
「ゴメン!
泣き止んだ?」
離れた猫っ毛がやっぱり寂しい。
ミナトくんは恥ずかしそうに真っ赤な顔をこすった。
本当に猫みたいだ。
「ハイ……
スミマセン僕、泣いたりして」
「いいんだよ
オレこそ無理強いしてゴメン……
泣くほど嫌なんだって思わなくて」
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