【BL】SAY YOU LOVE ME
ペコッと下げた頭の角度は100度。
「初めまして本城ミナトです!
全くの初心者で、どれ程みなさんにご迷惑をかけるか分かりません!
だけど……僕にやらせて下さい。
お願いします!」
突然紹介された礼儀正しい美少年に、メンバー達は何故か照れている。
その光景を嬉しく眺めていると、遠山が意味ありげな顔をオレに向けた。
「何だよ?」
小声で突っ込むと
「作戦が成功したと思って。
まさか会見を抜け出すとは思わなかったけど」
そう返って来た。
作戦だ?
よく言うよ。
単にオレが一度気に入ったものを絶対手に入れる奴だって、長い付き合いで知ってるだけだろ。
へっ
と舌を出し
降参したフリをしてやる優しいオレ。
「よろしく!
頑張ろうなミナトくん!」
Kouがそう言いミナトくんと握手を交わすと
メンバーが次々と挨拶をしていく。
ミナトくんをヴォーカルにすることに
誰一人異を唱える奴はいない。
新生ONEは始動したんだ。
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