【BL】SAY YOU LOVE ME
仕事なら。
レコーディングに入ってしまいさえすれば。
なんてことはない、と思う。
でも仕事で武装出来ないまま会うのは、とにかく恥ずかしかった。
新しいONEの一員に、一番溶け込めていないのはオレかもしれない…
コーヒーを入れ朝食を済ませるとさっきの荷物が届いた。
シャワーを浴びて久しぶりのベットに潜り込む。
自分のテリトリーに入って過ごし、一晩眠れば色んなことが元通りになるだろう。
そんな気がした。
「♪♪♪♪♪~」
暗闇に携帯の着信ランプが眩しく光った。
周囲はうす暗く、いつの間にか本格的に眠りこんでいたらしい。
着信は遠山からだった。
「――ハイ、どう…
「涼!そっちにミナトくん行ってる!?」
寝ぼけたままの耳にキーンと大声が響いた。
「――は?……」