【BL】SAY YOU LOVE ME


それから数分、自分が完全に理性を手放していたことは自覚している。

ミナトくんはそんなオレに抵抗をしなかった。

ただ受け入れてくれた。




これじゃ単なるパワハラだ。



我に返ってオレはまず自己嫌悪に陥った。



だから
「ゴメン…」

とりあえず謝るしかない。




ミナトくんは一瞬呆けた顔をして、すぐに真っ赤になって俯いた。




もう変な気を起こさないように、部屋中の明かりを点けた。




「ゴメン、話を聞かなきゃな……
座って待ってて、今コーヒー入れるから」



何か言われる気がして急いでキッチンに姿を隠す。


カップを持ち上げた自分の指まで、脈打つ程の動悸だ。









な、な、なにしてんだオレは!!!!




心臓を押さえてしゃがみ込んだ。












< 191 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop