【BL】SAY YOU LOVE ME




「いちいち急かさなくても来たっつーの!」


社長室と書かれた思い扉を開けると同時にオレは叫んだ。



携帯を片手に立っていた遠山が振り返った。


「遅いわよ!だから迎えに行くって言ったのに」

負けじと大きな声が返ってくる。





「麗花、こんな時にケンカはよしなさい」


制したのはこのプロダクション社長で遠山の叔父である桜田だ。




「お待たせしてすみません」


一応オレは頭を下げる。



子供の頃から世話になった人だが遠慮はない。


「オレ、メンバー集めて下さいって言いましたよね」


わざと周囲を見渡す。


「そう聞いている」


社長も頷いた。




「だって、涼…あなたメンバー集めて何を言うつもりだった?あなたの一言で大変なことが起こるのよ。分かってるの?」

遠山が横から入って来た。



こいつもマネージャーのくせに幼なじみだから遠慮が無い。




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