【BL】SAY YOU LOVE ME



「じゃ、なんだ?オレが何も言わなきゃこれまで通りか?そんなんもう無理なんだよ!お前こそ分かってんのか?」


遠山は怒った時の癖で赤くなる。



「少なくともあなたよりは周りが見えてるわ。もうあなた一人の気持ちで動けるもんじゃない。スポンサー契約だってスケジュールだって、簡単にはいかないのよ」


無理に押し殺した声を出してオレを睨んだ。




オレも黙って睨み返した。





「調整すれば活動休止は出来るだろう……だがそれだって世間は騒ぐぞ」
ややあって社長が静かに言った。



「休止?休みってのはまたやるから休むんですよ。もうやらないなら解散だろ!」



「やめて!」



遠山は聞きたくない、と言わんばかりに耳を塞いだ。




.
< 22 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop