【BL】SAY YOU LOVE ME
「…………これ?」
カードキー?
「先に歌入れが終わったらミナトくんを涼のマンションに送るように言われてるから。
少し休んだら行きましょう」
え?
「涼さんの、マンションって……?」
「うん、やっぱり1人にするのは心配だしね。
事務所としても、急いでセキュリティーが高い物件を探すけど暫くは、ね…」
え?
それって……
「そんな!涼さんのマンションになんて、ご迷惑かけられませんよ!」
理解したと同時に立ち上がってしまった。
多分
いま僕の顔は真っ赤だ。
「いーのよ」
僕を見上げた遠山さんは何でもないことのように言う。
「あのとーり広いんだし、涼が引きずり込んだんし、ミナトくんが遠慮することないわ。
ミナトくんのアパートから必要なものがあれば移動するから言って頂戴」
「で、でも……」
突然の話にうろたえるしかない。
「プライバシーは守るよ」
その時背後から声がした。
心臓が鷲掴みされたように縮みあがった。
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