【BL】SAY YOU LOVE ME





涼さんの指が震えた、気がした。



「ミナトくん、オレはね、歌で伝えようとして卑怯だったなって思ってる。
自分でもどんな気持ちか分からないなんて考えて、認められずにいた。
……さっきまで」



「……どうして……変わったんですか」



「全部ミナトくんのおかげ。
オレの歌をあんな風に歌ってくれたから、そしたらもう素直な気持ちしか残らなかった」





「ミナトくんのこと、誰にも渡したくない。
ミナトくんが好きだよ、オレも」



そう言って、また強く抱きしめる涼さんの、大好きな長い髪に僕は手を伸ばした。



背伸びしなきゃ届かない唇にまたキスをする。




僕たちはホントは





こうなることを知ってたのかな?





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