【BL】SAY YOU LOVE ME
涼さんのマンションに着くと、昨日も泊めて貰った部屋に涼さんが着替えとタオルを持って来てくれた。
「明日、ミナトくんの家に必要なもの取りに行こうか?」
それを受け取りながら、僕はまたその心配を思い出した。
「それなんですけど…涼さんにご迷惑だし、僕は平気ですから…」
「ダメ」
言い終わらないうちに遮られた。
「オレが全然平気じゃないの。
むしろここにずっと居て欲しいくらい」
……え?
腕を組み、壁に寄りかかり立っていた涼さんが表情も変えずに言った。
そんな涼さんに、パクパク口を動かすだけで真っ赤になってしまう僕は何も言えない。
お互い、気持ちを確かめ合ったってこんなにも動揺してしまう。
2人きりというだけで僕は普通じゃいられない…のに……
涼さんは、きっとずっと前から僕の気持ちに気づいてたんだろうな…
さらっとこんなこと言っちゃうくらいだし。
「えと、その…僕も居たい…ですけど遠山さんにも相談しなきゃですし、それに…わっ!」
急に腕を引かれてタオルが床に散乱する。
わああああ〜〜!
と僕は叫んだ。
心の中で。
ボスン、とベッドに座らされた。
涼さんにがっちり抱きとめられて、目の前に鎖骨がある。
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