【BL】SAY YOU LOVE ME
ちょ、
ちょ、
ちょっと待って〜!
もう動揺とかいうレベルじゃない。
けど……
手のひらが
涼さんの鼓動を感じ取って。
僕は顔を上げた。
目が合うと涼さんは瞼を伏せて僕の頭をまた肩に押し付ける。
今度は耳に鼓動を感じる。
僕と同じくらいに、速くて大きな鼓動。
涼さんも、もしかして、すごくドキドキしてる……?
「ミナトくん」
「は、い…」
涼さんの声がせつない響きで届く。
僕の動揺はもう消えて、代わりに涼さんがとても、とても愛おしくて…
僕は体の力を抜いた。
そのままベッドに倒れ込んだ。
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