【BL】SAY YOU LOVE ME
オレは口を閉ざし遠山を見た。
俯いて肩で荒い息をしている。
気持ちを落ち着かせているようだった。
"解散"を口にしてしまえば楽になった。
こんな風に話の流れで話してしまいたかった。
改まって実は…なんて神妙に話してしまえば、取り消しが効かないような気がしていたから。
結局オレ自身が覚悟を決めていないのかも知れない。
遠山のはあ…という深いため息が漏れた。
「冗談でもなんでも口にしないで。言っていい事と悪い事があるわ。死んでも聞きたくない」
顔を上げた瞳が濡れている。
「……オレだってまだ気持ちの整理がつかないけどさ、周りが見えてるって言うなら先をよく考えろよ。お前だって可能性として考えたろ?」
オレは努めて穏やかに話し掛けた。
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