【BL】SAY YOU LOVE ME
僕は前もって言うべきセリフを決めていたのに、気恥ずかしさからはにかんだ。
「お、驚くかなと思って……今日ママが居ないから準備はみっちゃんだって聞いて……」
それで自分も手伝いに…、と続けようとしたのに思わず呑み込む。
薄暗い店内に視線を泳がせた。
言いながら、だんだん無理やり押しかけたようで不安になってきた。
その僕をポカンと見ていた少年、「みつる」は、しかしすぐに理解したらしく、パッと笑顔になった。
「手伝いに来てくれたの!?」
うん、と真っ赤になりながら僕は頷いた。
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