【BL】SAY YOU LOVE ME



僕は前もって言うべきセリフを決めていたのに、気恥ずかしさからはにかんだ。


「お、驚くかなと思って……今日ママが居ないから準備はみっちゃんだって聞いて……」

それで自分も手伝いに…、と続けようとしたのに思わず呑み込む。


薄暗い店内に視線を泳がせた。


言いながら、だんだん無理やり押しかけたようで不安になってきた。





その僕をポカンと見ていた少年、「みつる」は、しかしすぐに理解したらしく、パッと笑顔になった。



「手伝いに来てくれたの!?」



うん、と真っ赤になりながら僕は頷いた。



.
< 29 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop