【BL】SAY YOU LOVE ME



恐る恐る言ったひとことに、またみつるは目を見開いた。



だがバカにする様子はなく、明るく笑った。


「だよね〜!アハハっ!ミナトにかかればONEも形無しだなぁ。僕が芸能界に入ってもミナトは興味ないんだろうなぁ」



「みっちゃんが芸能人になったら、すっごい応援するし、テレビも見るよ!」


僕は握りこぶしを作って反論した。

みつるは芸能界との繋がりを求めて、この街に出入りしているのだ。



「ホント?ありがと。じゃONEぐらいは覚えなきゃね。僕が一番好きなバンドなんだよ。もし俳優になって月9に出られたりしたら、主題歌はONEの曲がいーなぁ!」


陶酔するようにみつるは目を瞑った。



芸能界に入る夢を語るみつるが僕は大好きだ。


月9、という単語も以前は意味が分からなかったがみつるの話を聞くうちに覚えた。



するとBGMが速いテンポのロックらしい音楽に変わった。



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