【BL】SAY YOU LOVE ME
「え!?そんな、悪いよ!曲名とか教えてくれたら自分で買えるよ」
慌てて手を振り申し出を辞退しようとしたが、みつるはそれに首を振った。
「ダメダメ、もう決めた!僕、自称ONE布教委員会*会長だから、紹介したからにはあげる義務があるね」
と半ば強引に言い切る。
でも、と言いかけた僕の言い分に耳を貸さない。
迷ったあげく、
「じゃあ、みっちゃんの誕生日には僕からも何かあげたい……。友達と何か贈りあったりしてみたかったんだ」
と言った。
みつるは嬉しそうに笑った。
言葉にしてからみつるのことを友達、と言った自分に、照れくさいような、温かい不思議な安堵感を覚える。
それは生まれて初めて感じた気持ちだった。
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