【BL】SAY YOU LOVE ME
ママ馴染みのこの客は店の少年全てを買っていて、特にお気に入りがいるわけではないらしい。
誰にでも優しく、チップも弾んでくれるので評判がよかった。
彼のセックスも実に紳士的で、僕も自分だけの指名ならどんなにいいかとも思う。
でもママが彼に密かに好意を持っていると気づいてからは、一晩だけの付き合いをたまに淡々とこなすだけに留めた。
今日も彼は僕をゆっくり風呂に入れると、ベッドへ運び優しく愛撫を繰り返し、潤滑油とコンドームを使ってセックスを終えた。
休憩をし、ゆっくり店へ戻り約束の3時間を使った。
店に入ると僕と客は思わず顔を見合わせた。
まだ営業時間中なのに、店の照明が半分落ちていたのだ。
カウンターだけがぼんやり明るく、ママが座っている。
従業員の少年や客は一人も居ない。
一瞬二人は立ちすくんだ。
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