【BL】SAY YOU LOVE ME


「何で!何でこんな日にあそこに行くんですか!」


その男の第一声がそれだった。



「今日はシングルの発売日ですよね?本人がいると分かったら店中パニックになるじゃないですか!」


ハキハキとした声が狭い路地に響く。


「あ〜…すっかり忘れてて」


言葉の意味は理解出来て返答したがやっぱり頭は別なことに回転する。



「わ、忘れて!?」


絶句している。

この顔………
えーと
マジ見た顔…



「涼さん?」


覗きこむように大きな目が近づく。


女の子みたいなカワイイ顔だ。

ん?



「あっ!!!」

オレは思いっきり指を差した。



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