【BL】SAY YOU LOVE ME
思わず僕はスリッパも履かず走り出した。
「いっ……てぇ〜〜」
部屋からは涼さんの声が聞こえてくる。
僕は開かれた扉を一応ノックした。
「涼さん?大丈夫ですか?」
ソロソロと覗いた部屋は、
机の上におそらく作曲に使うんであろう、複雑な機械やパソコンが置かれていたり、
ラックにびっしりCDが敷き詰められていたり、
何よりギターやキーボードが置かれている
“仕事部屋”
らしかった。
で、涼さんはなんと机の下に沢山のファイルの下敷きとなって座り込んでいた。
「だいっ…じょうぶですか?」
ファイルはそれ以外の地面にも散乱していた。
踏まないよう気をつけながら近づき、涼さんの足に落ちているヤツを拾い上げた。
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