【BL】SAY YOU LOVE ME
「あ……ありがとう…ございます…嬉しくて、何か僕、」
言葉が詰まってしまう。
もしみっちゃんが生きていたら―――
同じようにCDを手にしていたら、どんなに喜んだろう?
変に思われないように、目に溜まった涙を必死で消化させる。
だけど先に涼さんには気づかれてしまい、驚いた目が見開かれた。
「―――どうした?」
躊躇うように、大きくて暖かい手が僕の頭に乗せられた。
優しく響く声に、涙がなかなか引っ込まない。
「僕に―――涼さんのことを……ONEの存在を教えてくれた友人が居たんです―――
彼が居たら、どんなに喜んだろうって思ったら、
すみません、男のくせに、こんなシンミリ。」
照れ隠しに僕は笑った。
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