元皇女なのはヒミツです!

 今度は巨大な光の球を殴り付けるように炸裂させた。これはさすがに避けきれずに、じりりと制服のスカートが焼け焦げた。

「やりますね」と、私はニヤッと笑う。さすが王家の血を引いているだけあって、魔力は絶大。しかも希少な光魔法。これは磨けば素晴らしい魔法使いになりそうね。

 公爵令嬢ははぁはぁと肩で息をしていた。どうやらまだ魔力の調整がまだ未熟のようだ。無駄な力が入りすぎている。きっと彼女のぶつけようのない悲しい怒りが魔法に伝播しているのね。

「もう降参ですか? では、私の勝ちなのでちゃんと謝ってくださいね」

「誰がっ!!」

 公爵令嬢の攻撃がまた始まる。魔力も体力も削られているのに、命中率は上がっている気がするわ。やはり才能があるわね。――なら、私も気を引き締めてお相手をしなきゃね。

 私は無数の氷の矢を放った。



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