元皇女なのはヒミツです!
「黙りなさいっ!」
私の腕からするりと抜け出したアメリア様が叫ぶ。
「さっきからうるさいのよ、あなたたち。リナのことを平民って蔑むのなら、わたしはシェフィールドよ! 公爵家より身分の低い者は出てい行きなさい!」
彼女の剣幕に三人はたじろいだ。悔しそうに私たちを見る。
そしてグレースが私をきっと睨んで、
「ちょっと平民! あんた、今度はシェフィールド公爵令嬢に取り入って、そこまでして王太子殿下を狙っているの!? どこまで非常識な平民なのかしら!」
彼女の飛躍しすぎた想像力に私は呆れ返った。
「はぁ? アルフィー先生から公爵令嬢様の家庭教師を頼まれただけなんだけど」
「ま、また自慢っ!? 何様なの、あんたっ!?」
「その辺にしておけ。迷惑だぞ。静かにしろ」と、セルゲイが注意するとグレースは今度は彼に突っかかる。
「なによ、帝国人。休日までお姫様のお守りなんて白馬の王子様もご苦労なことね」
「今日は俺たちはエカチェリーナ様を探しに来ているんだよ」