元皇女なのはヒミツです!
34 付添人
「付添人、ですか……」
「そうなの! 大きなお茶会は初めてだからリナも付いてきて!」と、アメリア様はわたしの腕をぎゅっと掴んだ。
私は彼女の期待のこもったキラキラした瞳を拒絶するように、苦衷の思いで首を横に振る。
「さすがに付添人は平民には務まりませんよ。ですので、すみませんが……」
「それは気にしないで大丈夫よ! お父様がリナがわたしの付添人になることを保証するって一筆書いてくれるって言っているから。もしなにか言われたらそれを見せれば問題ないわ」
「ですが……」
私は戸惑って、眉を曇らせた。
公爵令嬢が参加するお茶会――それも大規模なものとはそれなりに格の高い会だ。そこに平民の私がのこのこと無遠慮に付いて行くのはシェフィールド公爵家の評判をも落とす行為ではないのだろうか。
「そうなの! 大きなお茶会は初めてだからリナも付いてきて!」と、アメリア様はわたしの腕をぎゅっと掴んだ。
私は彼女の期待のこもったキラキラした瞳を拒絶するように、苦衷の思いで首を横に振る。
「さすがに付添人は平民には務まりませんよ。ですので、すみませんが……」
「それは気にしないで大丈夫よ! お父様がリナがわたしの付添人になることを保証するって一筆書いてくれるって言っているから。もしなにか言われたらそれを見せれば問題ないわ」
「ですが……」
私は戸惑って、眉を曇らせた。
公爵令嬢が参加するお茶会――それも大規模なものとはそれなりに格の高い会だ。そこに平民の私がのこのこと無遠慮に付いて行くのはシェフィールド公爵家の評判をも落とす行為ではないのだろうか。