元皇女なのはヒミツです!

「……なるほど。大体の状況は分かった」フレデリック様は令嬢たちのほうを向いて「で、君たちはこんな騒ぎを起こしてどう責任を取るつもりなのか? 自身の浅はかな行動が主催者に恥をかかせるとは想像しなかったのか? フォード家とシェフィールド家に楯突くことになる可能性は考えなかったのか? 家門のことは? 貴族としてあまりにも浅慮すぎる。恥を知れ」

「「「「「もっ、申し訳ありませんでした!!」」」」」

 令嬢たちはフレデリック様に向かって深く頭を下げた。

 それからフレデリク様はフローレンス様の側に行って深刻そうな顔で会話を始めた。
 きっと私が壊した物のことなどもあるだろう。これらは一生かけてでも弁償しなきゃいけないと思う。理由はどうあれ、けじめは付けないといけない。だから学園を主席で卒業して高給な職に就けるように、今日から勉強の量を増やしてもっと頑張るわ。

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