元皇女なのはヒミツです!
5 入学試験
試験は魔法学園の校舎で執り行われた。
午前中に筆記試験があって、これから魔法の実技試験だ。試験といっても貴族にとっては既に入学が確定しているようなものなので、皆お気楽な様子だった。
一方、私のほうは特待生の椅子がかかっているので、必死だった。
試験まで日中は図書館で勉強をして、夕方からは郊外の公園で魔法の特訓をした。
幸い、皇女時代に家庭教師が付いていたので筆記試験は習ったことばかりで余裕があったけれど、問題は魔法だ。魔法学園と冠しているのでそれだけの能力が求められるはず。ましてや特待生なら尚更だ。
実技試験は魔力の量と操作能力を見る。流氷のような分厚いクリスタルの長方形の板に的が描かれていて、その中央に向かって魔法を放つ。その力や操作の精確さで評価をするのだ。
他の受験者の様子を見ると中央に魔法を当てられる者はごく僅かで、軌道がずれたり中には的まで届かない者もいた。それでも貴族ならよっぽどのことがない限りは合格するらしくて、フレデリック様は生徒の意識やレベルの低下を嘆いていたわ。
午前中に筆記試験があって、これから魔法の実技試験だ。試験といっても貴族にとっては既に入学が確定しているようなものなので、皆お気楽な様子だった。
一方、私のほうは特待生の椅子がかかっているので、必死だった。
試験まで日中は図書館で勉強をして、夕方からは郊外の公園で魔法の特訓をした。
幸い、皇女時代に家庭教師が付いていたので筆記試験は習ったことばかりで余裕があったけれど、問題は魔法だ。魔法学園と冠しているのでそれだけの能力が求められるはず。ましてや特待生なら尚更だ。
実技試験は魔力の量と操作能力を見る。流氷のような分厚いクリスタルの長方形の板に的が描かれていて、その中央に向かって魔法を放つ。その力や操作の精確さで評価をするのだ。
他の受験者の様子を見ると中央に魔法を当てられる者はごく僅かで、軌道がずれたり中には的まで届かない者もいた。それでも貴族ならよっぽどのことがない限りは合格するらしくて、フレデリック様は生徒の意識やレベルの低下を嘆いていたわ。