元皇女なのはヒミツです!
54 光差す道へ②
「オリヴィア!」
「楽しんでいるみたいね」
オリヴィアはいつもの穏やかなアルカイックスマイルを浮かべてこっちに近寄って来た。
「えぇ! オリヴィアもお祭楽しんでいる?」
「えぇ、とっても。――その髪飾りは?」と、オリヴィアは私とグレースを交互に見た。
「あぁ、これね。セルゲイがプレゼントしてくれたのよ。グレースがずっとお揃いにしたいって言ってて」
「そう……。二人ともとっても似合うわ。まるで姉妹みたい」
「本当っ!?」と、グレースが嬉しそうに大声を上げた。
「ありがとう」私は苦笑いをする。「――ところで、オリヴィアは一人なの? 子爵令息は?」
「彼とは今の時間は別行動なの。……だからリナと回ろうと思って。さ、行きましょう?」
オリヴィアは私の手を取って有無を言わせずにすたすたと歩き始めた。
「えっ!? ちょ、ちょっと……」
「ちょと待ちなさいよ!」
グレースが私の反対側の腕を強く握りながら引っ張った。
「楽しんでいるみたいね」
オリヴィアはいつもの穏やかなアルカイックスマイルを浮かべてこっちに近寄って来た。
「えぇ! オリヴィアもお祭楽しんでいる?」
「えぇ、とっても。――その髪飾りは?」と、オリヴィアは私とグレースを交互に見た。
「あぁ、これね。セルゲイがプレゼントしてくれたのよ。グレースがずっとお揃いにしたいって言ってて」
「そう……。二人ともとっても似合うわ。まるで姉妹みたい」
「本当っ!?」と、グレースが嬉しそうに大声を上げた。
「ありがとう」私は苦笑いをする。「――ところで、オリヴィアは一人なの? 子爵令息は?」
「彼とは今の時間は別行動なの。……だからリナと回ろうと思って。さ、行きましょう?」
オリヴィアは私の手を取って有無を言わせずにすたすたと歩き始めた。
「えっ!? ちょ、ちょっと……」
「ちょと待ちなさいよ!」
グレースが私の反対側の腕を強く握りながら引っ張った。