元皇女なのはヒミツです!
部屋の窓際で陽の光を浴びながら、フレデリック様からの手紙を読む。
彼にはいただいた手紙は燃えてなくなってしまったと謝罪をしたら、革命後に書いたと言う手紙をどっさりと渡されて、今はそちらをじっくりと読み進めているのだ。
私のほうも、革命後に彼に宛てた日記のような手紙の数々が手元に残っていたので、恥ずかしながらも全て手渡した。彼はとっても喜んでくれて、毎回読んだ手紙の感想と質問を嬉しそうに言ってきた。
それは離れていた空白を少しずつ埋めていっているようで、彼の積極性に苦笑いしながらもじんわりと温かい気持ちになった。