今だからI☆LOVE☆YOU
俺はそれなりに楽しい毎日を過ごしていた。



仲いい友達も出来た。



クラスにも馴染み、勉強もまぁ・・・それなり。



何も気になるような事はないはずなのに、



カノンの事はなんだか気になっていた。



時々、廊下ですれ違うカノン。



前だったら迷わず話しかけるのに・・・・・。



下を向き、俺を見ようとしないカノンに、俺もそのまま通り過ぎる。



「あの子、1組の山下カノンだろっ??可愛いよなぁ~。勇太、お前さ、同じ小学校だったんだよな??」



カノンの後ろ姿を見ながら、俺にそう言うのは、



一緒にいた友達の新木智起(あらきともき)。
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