【完結】婚約破棄されて嫁いだ先の旦那様は、結婚翌日に私が妻だと気づいたようです
おまけ 僕の世界は色づき始めた
「もうあがっていいよ!」
「わかりました、それではお先に失礼します」
「あいよ。明日は休みでいいからね!」
「ありがとうございます!」
店主に見送られた彼は、店から数分ほど歩いた街の一角にある家に帰る。
バッグを置いた彼はその足で二階へと上って行った。
一階は綺麗に整頓されているが、二階は少し散らかっている。
部屋の端にある机はほとんど画材道具で埋め尽くされて、鉛筆を削った跡がそのまま残っていた。
「寝坊しちゃったから、そのままにしてたんだった」
彼は鉛筆の削った木くずをゴミ箱に捨てる。
そうして、机を綺麗に片づけた時、一つの手紙を見つけた。
「あ……」
そこには「ルイスさんへ」と書かれていた。
手紙を開けると、そこには見覚えのある彼の義理の姉の文字が目に入る。
『ルイスさんへ
新しい街での暮らしはそろそろ慣れましたか?
少し前にそちらの街に移り住んだと聞きました。
アンリ様から聞いたのですが、リースで住んで絵を描くのが夢だったそうですね!
その夢が叶ったこと、私も嬉しく思います。
「わかりました、それではお先に失礼します」
「あいよ。明日は休みでいいからね!」
「ありがとうございます!」
店主に見送られた彼は、店から数分ほど歩いた街の一角にある家に帰る。
バッグを置いた彼はその足で二階へと上って行った。
一階は綺麗に整頓されているが、二階は少し散らかっている。
部屋の端にある机はほとんど画材道具で埋め尽くされて、鉛筆を削った跡がそのまま残っていた。
「寝坊しちゃったから、そのままにしてたんだった」
彼は鉛筆の削った木くずをゴミ箱に捨てる。
そうして、机を綺麗に片づけた時、一つの手紙を見つけた。
「あ……」
そこには「ルイスさんへ」と書かれていた。
手紙を開けると、そこには見覚えのある彼の義理の姉の文字が目に入る。
『ルイスさんへ
新しい街での暮らしはそろそろ慣れましたか?
少し前にそちらの街に移り住んだと聞きました。
アンリ様から聞いたのですが、リースで住んで絵を描くのが夢だったそうですね!
その夢が叶ったこと、私も嬉しく思います。