【完結】婚約破棄されて嫁いだ先の旦那様は、結婚翌日に私が妻だと気づいたようです
あまりにも椅子から勢いよく立ち上がったもので、後ろにあった本棚にアンリの座っていた椅子がぶつかって本が落ちてきた。
「いたっ!」
「アンリ様っ!」
落ちてきた本が運悪くアンリの頭に直撃した。
エリーヌは急いで彼の元へ駆け寄って頭に触る。
「大丈夫ですか!? アンリ様!!」
「あ、ああ……大丈夫だよ」
そう言ってアンリは駆け寄ったエリーヌの頬に手をやった。
「あっ!!」
エリーヌはその瞬間身体を仰け反らせてアンリから距離を取る。
「え……」
あまりの避けようにアンリは驚いて動きが止まっている。
(しまった……! これでは、アンリ様に触れられるのが嫌で離れたみたいだわ……)
「アンリ様、ごめんな……」
「ごめんっ!!!」
「え……」
エリーヌが頭を下げた瞬間に、それ以上の勢いでアンリは謝罪した。
額が床につくのではないかというほどの低い姿勢で、アンリはひたすら申し訳なさそうにしている。
「いたっ!」
「アンリ様っ!」
落ちてきた本が運悪くアンリの頭に直撃した。
エリーヌは急いで彼の元へ駆け寄って頭に触る。
「大丈夫ですか!? アンリ様!!」
「あ、ああ……大丈夫だよ」
そう言ってアンリは駆け寄ったエリーヌの頬に手をやった。
「あっ!!」
エリーヌはその瞬間身体を仰け反らせてアンリから距離を取る。
「え……」
あまりの避けようにアンリは驚いて動きが止まっている。
(しまった……! これでは、アンリ様に触れられるのが嫌で離れたみたいだわ……)
「アンリ様、ごめんな……」
「ごめんっ!!!」
「え……」
エリーヌが頭を下げた瞬間に、それ以上の勢いでアンリは謝罪した。
額が床につくのではないかというほどの低い姿勢で、アンリはひたすら申し訳なさそうにしている。