【完結】婚約破棄されて嫁いだ先の旦那様は、結婚翌日に私が妻だと気づいたようです
「ロザリア、今日もお買い物ですか?」
「いいえ、今日は違うのです。こちらへ」
近くにあった古民家を改築したウッド基調のカフェに入ると、マスターに挨拶をする。
50代ほどの白髪まじりのダンディーな彼は手を胸に当てて品よくお辞儀をすると、奥の方にあるソファに二人を連れて行く。
「今紅茶をお持ちいたしますので、少々お待ちくださいませ」
「ありがとうございます」
こうした庶民でも利用できるカフェに来た事は初めてで、エリーヌはやはりここでも好奇心旺盛にまわりを見渡す。
観葉植物に刺繍の飾り、それにカウンターにはサイフォンなどのコーヒーの道具もあった。
先程まで何かスイーツを焼いていたのか、バターのような香りが店内に広がる。
「いい香りですね」
「ええ、ここのお料理やスイーツはとても美味しいですよ」
そうして話しているうちに紅茶が出てきた。
ストレートティーではなく、ほんのわずかに甘い香りがする。
匂いからそれがアップルであることがわかった。
いい匂い、とそれを口にしていた時、カフェの扉が開いた。
「え? エリーヌ?」
「いいえ、今日は違うのです。こちらへ」
近くにあった古民家を改築したウッド基調のカフェに入ると、マスターに挨拶をする。
50代ほどの白髪まじりのダンディーな彼は手を胸に当てて品よくお辞儀をすると、奥の方にあるソファに二人を連れて行く。
「今紅茶をお持ちいたしますので、少々お待ちくださいませ」
「ありがとうございます」
こうした庶民でも利用できるカフェに来た事は初めてで、エリーヌはやはりここでも好奇心旺盛にまわりを見渡す。
観葉植物に刺繍の飾り、それにカウンターにはサイフォンなどのコーヒーの道具もあった。
先程まで何かスイーツを焼いていたのか、バターのような香りが店内に広がる。
「いい香りですね」
「ええ、ここのお料理やスイーツはとても美味しいですよ」
そうして話しているうちに紅茶が出てきた。
ストレートティーではなく、ほんのわずかに甘い香りがする。
匂いからそれがアップルであることがわかった。
いい匂い、とそれを口にしていた時、カフェの扉が開いた。
「え? エリーヌ?」