【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
本当に王族なんですよ、その方。なんて心の中でつっこみを入れてしまうくらいには、ニーナも次第に冷静さを取り戻していく。
『そうよねえ。それにほらっ、みて! この香水さっそく使ってみたんだけど内側からじわーっと元気になる感じがするわぁ、ありがとうねお嬢さん』
「い、いえ……その、さっきは大きな音をだしてごめんなさい」
ニーナは周りに向かって小さく頭を下げた。
村民はロルとロルフが同一人物であることを知らないのだ。ロルフもそれを伝えないことを望んでいる。
先程項垂れていた男性はニーナの目の前で《癒やしの香水》を自らに振りかけた。
舞う香りがキラキラ輝いて、優しく包んでくれる。
『ああほんとだなぁ。これはそこらの香水とはわけが違うぜ。全く苦しくねえ』
感激する男性にニーナは首を傾げる。
「いつもは香水が苦しいのですか?」
男性は常識のように頷いた。
「ああ。魔力が殆どないオレたちは魔法香水で無理矢理補っているようなもんだからなあ。お嬢ちゃんは見るからに魔力に満ちてそうだから分かんねえだろうけど」
「魔力がなくなると苦しいのではなくて……?」
『そうよねえ。それにほらっ、みて! この香水さっそく使ってみたんだけど内側からじわーっと元気になる感じがするわぁ、ありがとうねお嬢さん』
「い、いえ……その、さっきは大きな音をだしてごめんなさい」
ニーナは周りに向かって小さく頭を下げた。
村民はロルとロルフが同一人物であることを知らないのだ。ロルフもそれを伝えないことを望んでいる。
先程項垂れていた男性はニーナの目の前で《癒やしの香水》を自らに振りかけた。
舞う香りがキラキラ輝いて、優しく包んでくれる。
『ああほんとだなぁ。これはそこらの香水とはわけが違うぜ。全く苦しくねえ』
感激する男性にニーナは首を傾げる。
「いつもは香水が苦しいのですか?」
男性は常識のように頷いた。
「ああ。魔力が殆どないオレたちは魔法香水で無理矢理補っているようなもんだからなあ。お嬢ちゃんは見るからに魔力に満ちてそうだから分かんねえだろうけど」
「魔力がなくなると苦しいのではなくて……?」