【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
「逆だよ逆。あんまり仕事が忙しいときなんて香水連続で使う奴とかいたけどさ……後々余計身体に響くんだよ。聞いたことない? 他国にあるらしい栄養ドリンクってやつ。あんな感じだな。外側だけ元気、みてえな」
「栄養ドリンク……身体の内側が熱がこもるように苦しい、なんてことは……」
「ないない。内側からってそりゃ……まるで力を抑えられなくなってるみてえだな」
男性の言葉にニーナは考え込んだ。
――もし、ロルフ様が魔力を持たずに生まれたのではなく、呪いによって無理矢理押さえ込まれ、封印されているのだとしたら?
近くで話を聞いていた少年がニーナの横にひょこっと顔をだす。
「僕たちの魔力の弱さは生まれつきだから病気みたいに治るわけじゃないってお母さんが言ってたよ! 病気といえば、王様が早く元気になるといいね。ロル様も献上品にするって癒やしの香水の作り方を教えてくれたでしょ?」
「……お前たちの作る香水が見たかっただけだよ。いい報告ができずにすまなかった」
「ううん! みんなで少しずつ魔力を込めて…… 香水作り、楽しかったからまたやりたいな!」
少年の話によるとロルフは以前、この村の子供たちに病気で伏せている王への献上品として香水を作らせたことがあったらしい。
「栄養ドリンク……身体の内側が熱がこもるように苦しい、なんてことは……」
「ないない。内側からってそりゃ……まるで力を抑えられなくなってるみてえだな」
男性の言葉にニーナは考え込んだ。
――もし、ロルフ様が魔力を持たずに生まれたのではなく、呪いによって無理矢理押さえ込まれ、封印されているのだとしたら?
近くで話を聞いていた少年がニーナの横にひょこっと顔をだす。
「僕たちの魔力の弱さは生まれつきだから病気みたいに治るわけじゃないってお母さんが言ってたよ! 病気といえば、王様が早く元気になるといいね。ロル様も献上品にするって癒やしの香水の作り方を教えてくれたでしょ?」
「……お前たちの作る香水が見たかっただけだよ。いい報告ができずにすまなかった」
「ううん! みんなで少しずつ魔力を込めて…… 香水作り、楽しかったからまたやりたいな!」
少年の話によるとロルフは以前、この村の子供たちに病気で伏せている王への献上品として香水を作らせたことがあったらしい。