【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
結果は今日の通り顔を拝見することも叶わずだが魔力の少なさゆえに一人では香水作りが難しい子供たちにとっては楽しい思い出になったようだ。
「お優しいんですね」
「父に罪を償わせたいだけだ。病で部屋に籠もられては復讐ひとつできないだろう」
ニーナだけに聞こえるようにいってそっぽを向くロルフにくすりと笑ってしまう。
少年がふたりの真似をするように間に入ってこそっと耳打ちした。
「ロル様、また侵入者が変な花を沢山袋に入れて入ってきてたよ。王様にはもう報告済みだけど!」
「そうか。いつも助かっている。ありがとう」
ロルフが少年の頭を撫でる。ニーナはその様子を穏やかな視線で見守った。ここにきてから、ロルフの本当の優しさに触れている気がする。
噂のような極悪王子ではなく、不器用で素っ気ないようにみえて優しい、理想の王子様。
「おねーちゃんは調香師だよね? ロル様の調香師なの? それともかの」
「ロル様、私この森を少し散策したいのですが宜しいでしょうか?」
「ああ。なら俺も一緒に行こう」
「お優しいんですね」
「父に罪を償わせたいだけだ。病で部屋に籠もられては復讐ひとつできないだろう」
ニーナだけに聞こえるようにいってそっぽを向くロルフにくすりと笑ってしまう。
少年がふたりの真似をするように間に入ってこそっと耳打ちした。
「ロル様、また侵入者が変な花を沢山袋に入れて入ってきてたよ。王様にはもう報告済みだけど!」
「そうか。いつも助かっている。ありがとう」
ロルフが少年の頭を撫でる。ニーナはその様子を穏やかな視線で見守った。ここにきてから、ロルフの本当の優しさに触れている気がする。
噂のような極悪王子ではなく、不器用で素っ気ないようにみえて優しい、理想の王子様。
「おねーちゃんは調香師だよね? ロル様の調香師なの? それともかの」
「ロル様、私この森を少し散策したいのですが宜しいでしょうか?」
「ああ。なら俺も一緒に行こう」