【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
ニーナはロルフの横でにこにこと有無を言わせぬ笑顔を浮かべる。
それに目を見張ったミカエルは降参、というように髪を掻き上げて大きく笑った。
「君たちなんか似てきたね……僕もまだ死にたくない。いいよ。わかったよ。ニーナちゃん。君に従おう。全く、君くらいだよ。竜を二頭も手懐けるなんてね」
王太子に握手を求められ、ニーナは小さな手でその手をとった。
自分が自分でないような感覚。実はもうずっと地に足がついているかすら曖昧なほど気持ちが昂ぶり続けていた。こんな行動に出られるなんて信じられない。
生まれて初めて大きくでた瞬間だった。王太子が森の聖力を高めるためと、竜化して飛び立った瞬間、緊張の糸が解けてニーナはその場で腰を抜かしてしまった。
それに目を見張ったミカエルは降参、というように髪を掻き上げて大きく笑った。
「君たちなんか似てきたね……僕もまだ死にたくない。いいよ。わかったよ。ニーナちゃん。君に従おう。全く、君くらいだよ。竜を二頭も手懐けるなんてね」
王太子に握手を求められ、ニーナは小さな手でその手をとった。
自分が自分でないような感覚。実はもうずっと地に足がついているかすら曖昧なほど気持ちが昂ぶり続けていた。こんな行動に出られるなんて信じられない。
生まれて初めて大きくでた瞬間だった。王太子が森の聖力を高めるためと、竜化して飛び立った瞬間、緊張の糸が解けてニーナはその場で腰を抜かしてしまった。