【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
 もうこの月に怯える必要はない。ロルフが苦しむ夜を迎える必要も無い。

《真実の愛》に足りなかったのは高度な魔法でも、膨大な魔力でも、希少な材料でもなかった。
ただ、ふたりぶんの互いを思い合う心。そして信じ合う心。それを合わせたものこそが愛そのものだったのだ。
 信じて、愛して、頼られる。支え合うことがこんなにも心強いのだと竜と猫はその夜初めて知った。
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