【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
神々の森は竜族である王族の魔力によって護られており、そこから採れるものは大変高価で、とても庶民の手に届く代物ではない。
――私も、子供の頃に神々の森で遊んでいなければ分からなかったわ。
ニーナは自分の幸運と子供の頃の経験に感謝しながら解答用紙に記入した。そして残りの二つについても、悩んだ末やはり神々の森で採掘できるものと判断し最終回答を試験官に提出した。
「――ふむ。ニーナ、合格だ。隣の部屋で二次試験の調合テストを」
「ありがとうございます……!」
二次試験の調合テストは、予め用意された香水のイメージ通りの香りをつくり、そしてそれに魔力をこめるというものだった。力みすぎたあまり香水瓶をひとつ割ってしまうというアクシデントは起きたものの、無事作り上げ合格点をもらうことができたのだ。
――一番乗りでは無いけれど、それでも結果は上々だわ!
「よし。ニーナ、君は合格だ。最終試験として持参した香水をまずは毒味役に試嗅させなさい」
冷静を装い恭しくお辞儀をしたニーナは内心両手を上げて飛び上がっていた。まだ次の試験も残っているがこれまでの努力が報われたようで本当に嬉しかった。これで、この日のために改良した《日向ぼっこの香水》を試嗅してもらえる。
――私も、子供の頃に神々の森で遊んでいなければ分からなかったわ。
ニーナは自分の幸運と子供の頃の経験に感謝しながら解答用紙に記入した。そして残りの二つについても、悩んだ末やはり神々の森で採掘できるものと判断し最終回答を試験官に提出した。
「――ふむ。ニーナ、合格だ。隣の部屋で二次試験の調合テストを」
「ありがとうございます……!」
二次試験の調合テストは、予め用意された香水のイメージ通りの香りをつくり、そしてそれに魔力をこめるというものだった。力みすぎたあまり香水瓶をひとつ割ってしまうというアクシデントは起きたものの、無事作り上げ合格点をもらうことができたのだ。
――一番乗りでは無いけれど、それでも結果は上々だわ!
「よし。ニーナ、君は合格だ。最終試験として持参した香水をまずは毒味役に試嗅させなさい」
冷静を装い恭しくお辞儀をしたニーナは内心両手を上げて飛び上がっていた。まだ次の試験も残っているがこれまでの努力が報われたようで本当に嬉しかった。これで、この日のために改良した《日向ぼっこの香水》を試嗅してもらえる。