【異世界恋愛】【完結】猫族の底辺調香師ですが 極悪竜王子に拾われました。
「お待ちくださいませ!」
香水を持ち、歩き出したニーナを背後から叫ぶ声が止めた。振り返るとそこには先程ニーナの陰口を言っていた有名店の調香師が悔しげにこちらを睨みつけている。ニーナと目が合うと指を指し、さらに大きな声で叫んだ。
「その方はクーリッヒ家の不義の子です! ふしだらな母親から淫乱な血と魔力をもっていますわ! そんな方の香水を王族に触れさせるなんてとんでもないことですわ!」
「な……っ!」
ニーナは絶句した。そんな噂は今、関係ないはずだ。抗議しようとしたその時。
香水を持ち、歩き出したニーナを背後から叫ぶ声が止めた。振り返るとそこには先程ニーナの陰口を言っていた有名店の調香師が悔しげにこちらを睨みつけている。ニーナと目が合うと指を指し、さらに大きな声で叫んだ。
「その方はクーリッヒ家の不義の子です! ふしだらな母親から淫乱な血と魔力をもっていますわ! そんな方の香水を王族に触れさせるなんてとんでもないことですわ!」
「な……っ!」
ニーナは絶句した。そんな噂は今、関係ないはずだ。抗議しようとしたその時。