離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─

偉そうな平民ザラの恋バナ



試行錯誤を重ねてモミ葉香水の仕組みは、ついに完成を迎えた。

モミ葉香水は基本のベースブレンドを決めておき、お客様の要望によって調香師が微調整を加えて最後の仕上げを行う『パフォーマンス型商品』だ。


モミ葉香水は高級品として貴族へと売る用に仕上げた。

高額商品を売らない限り、薄利多売では利益がでない。売るなら高級品とザラは決めていた。

購買ターゲットは男性貴族だ。


本日のジェニットとザラはモミ葉香水を身につけて、きちんとドレスを纏って武装していた。今日からモミ葉香水を貴族たちに売って回る営業なのだ。


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