離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─


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真夜中の王城の一室、国王の部屋では枕に顔をどっぷり埋め込んだエドワードが、ベッドで眠っていた。

その背後に黒い人影が迫っている。


「バレバレだよ?」


人影が月明かりに反射した剣を振り上げた瞬間、エドワードがベッドを転がっていく。

剣は空を切ってベッドに突き刺さり、エドワードが刺客に跳びかかって馬乗りになり常備した短剣を首に突きつけた。


「はい、弱い!僕の首取ろうなんて良い度胸だね。どこの刺客か突きとめてバッチバチに潰してやるから」


エドワードが零度の笑顔で刺客の首を短剣の柄で突くと、刺客は意識を落とした。エドワードが刺客の背中に腰を下ろして寛いでいると、部屋にルドルフが飛び込んで来た。


「兄様、ご無事ですか?!」

「当然だよ」

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