離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─

国王になってから、暗殺はなくなっていた。だが、ざまあ作戦により恨みつらみを集めた今、ついに暗殺が再開だ。良い傾向である。


「じゃんじゃん狙って来て欲しいね。ルドルフに王座を譲る前に、暗殺なんて根暗なこと考える輩たちは炙り出して追放しておきたい」

「兄様はお優し過ぎます。御身を大事にしてください」

「平気だよ?」


エドワードは身の危険を感じるどころか、もっと狙わせて過激なものたちを一掃したい考えだ。ルドルフが王座に座る頃には穏やかなものたちで国を形成しておきたい思惑がある。


そうすれば、安心してエドワードは平民になれる。


悪評も汚職貴族も謀反する輩もエドワードが全て引き連れて王座を去る。この国を綺麗にしてざまあされたいのだ。


「ふふっ、でも暗殺が始まるとか最高だよね。恨み最高潮って感じ。ムフッブッフフ」

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