離縁するのじゃ、夫様!──離縁前提婚の激重陛下が逃がしてくれず、結局ズブズブ愛され王妃に君臨するまで─

義足に擦りついたままのエドワードが、どんよりした空気を出す。


ああ、メンドクサイが発動してしまったとザラは片足で立ちながらプイッと顔を逸らす。エドワードは低い声でぶつぶつ言い始める。


「会いに来るなとか死ねって同じ意味だからやめてマジでやめて僕を殺す気なんだザラは、ザラっていっつもそうなんだよ。僕がザラのこと愛してるって知ってるからってわざと意地悪して僕のこと弄んでさぞ楽しいんだろね。いいでしょちょっと会うくらい」


つらつら止めどない主張を並べて、ついには恨み節を始めるエドワードにザラはため息をつく。

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