友達を好きになった話
『って、事になった。』
「わぁー、おめでとう!三森ちゃん!」
次の日、親友の唯葉に伝えると涙ながらに拍手された。
ふわふわと笑う唯葉は、控えめに言って可愛い。
クラスの男子達がこっそりランキングを立てて一位だったのを、私はしっている。
…七瀬が騒いでたからなあ、あの時俺の幼なじみがぁー!とかって。
「そっかー七瀬と三森ちゃんが、うんうん良かったー。」
七瀬からもずーっと相談に乗ってたんだよ?と
小首を傾げる唯葉。
『っえ?そうだったの?』
「うんー、三森ちゃんから七瀬の、七瀬から三森ちゃんの話いっぱい聞いてたからむず痒がったよー。」
なんということだ、まさか唯葉が板挟みだったなんて。
『な、七瀬には言わないでよ!』