友達を好きになった話
「おつかれ、三森。」
『…七瀬も、おつかれ。』
私の横まで、どっかから椅子を引いてきて座る七瀬。
じいーっと私を、見つめる。
『なっ、なに?』
「んー、綺麗だなって。」
ブッ、よくもそんなことを恥ずかしげも無く言えるな!
「やっぱ三森の事、すげー好き。」
そう言って影が落ちる。
ちゅっとリップ音がなって、唇に温もりが落ちた。
『なっ、いきなりっなんでっ?』
開いた窓から風が吹いて、桜が舞う。
「これからはどんどん攻めるから、覚悟しとけ?」
そう言って、七瀬は微笑んだ。