可愛い彼と美しい彼女
あれから、2、3週間が経った頃。
お姉さんと毎日会うという日課は突然崩れることになる。
「あれ、今日いないですね」
「きょう....お姉さんがいない......」
「そんな日だってあるでしょう。有給をとってるかもしれないし、体調不良かもしれない、別に麗華様とお約束されているわけではありませんから。」
田所の冷静な核心をつく発言にさらに、心が不安になる。
「た、体調不良.......」
毎朝彼女を見て、その日のモチベーションを上げていた私にとって彼女がいないことは大惨事に決まっていた。
確かにひとつも約束などしていないし、私の一方的な認知......
というかストーカーに近いのかもしれないだなんて一瞬頭をよぎったが、首を横に振った。
.
「麗華、今日元気ないよ?どうしたのよ」
学校に行くと私がよほど沈んでいたのか、今日はツインテールが低いゆりかと一ノ瀬翔真と絶賛恋愛中の今日も最強な可愛さを誇る梨奈が私のもとへ向かってくる。
「じ、実は.....」
.
「なんてことがありまして......」
「麗華それってストーカーではないの?」
と、歯にきぬ着せぬゆりかの発言に、崩れ落ちるような思いになる。
「ちょ、ゆりか。......わ、私も一瞬思ったけど」
さらにいつも天使的な優しさを持つ梨奈でさえも一瞬よぎったことがショックで、一瞬回って、はあと大きなため息をつく。
「分かってるよ、そんなの......。」
「ていうか、それが日課ってすっごい美人な人なんだね」
梨奈のなんとかのフォローに救われる。
「たしかに。一回会ってみたいわ」
なんとかゆりかも興味を持ってくれている。
「まあ、大丈夫よ。今日はたまたまかもしれないし。気長に待ちなさいよ」
そんなきっと何も深刻と捉えていないゆりかの発言から1週間経った今もお姉さんの姿は現れなくて。
さすがに限界だった。
「あ''〜、お姉さん..........」
学校に行ってもお姉さん、お姉さんしか言わない私。
そんな私にゆりかが寄ってきて口を開く。
「はあ、麗華。気分転換だと思って放課後付き合ってよね」
お姉さんと毎日会うという日課は突然崩れることになる。
「あれ、今日いないですね」
「きょう....お姉さんがいない......」
「そんな日だってあるでしょう。有給をとってるかもしれないし、体調不良かもしれない、別に麗華様とお約束されているわけではありませんから。」
田所の冷静な核心をつく発言にさらに、心が不安になる。
「た、体調不良.......」
毎朝彼女を見て、その日のモチベーションを上げていた私にとって彼女がいないことは大惨事に決まっていた。
確かにひとつも約束などしていないし、私の一方的な認知......
というかストーカーに近いのかもしれないだなんて一瞬頭をよぎったが、首を横に振った。
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「麗華、今日元気ないよ?どうしたのよ」
学校に行くと私がよほど沈んでいたのか、今日はツインテールが低いゆりかと一ノ瀬翔真と絶賛恋愛中の今日も最強な可愛さを誇る梨奈が私のもとへ向かってくる。
「じ、実は.....」
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「なんてことがありまして......」
「麗華それってストーカーではないの?」
と、歯にきぬ着せぬゆりかの発言に、崩れ落ちるような思いになる。
「ちょ、ゆりか。......わ、私も一瞬思ったけど」
さらにいつも天使的な優しさを持つ梨奈でさえも一瞬よぎったことがショックで、一瞬回って、はあと大きなため息をつく。
「分かってるよ、そんなの......。」
「ていうか、それが日課ってすっごい美人な人なんだね」
梨奈のなんとかのフォローに救われる。
「たしかに。一回会ってみたいわ」
なんとかゆりかも興味を持ってくれている。
「まあ、大丈夫よ。今日はたまたまかもしれないし。気長に待ちなさいよ」
そんなきっと何も深刻と捉えていないゆりかの発言から1週間経った今もお姉さんの姿は現れなくて。
さすがに限界だった。
「あ''〜、お姉さん..........」
学校に行ってもお姉さん、お姉さんしか言わない私。
そんな私にゆりかが寄ってきて口を開く。
「はあ、麗華。気分転換だと思って放課後付き合ってよね」